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ブックリヴュー:『文庫版 バビロンの大富豪』(ジョージ・S・クレイソン 著、大島豊 訳、グスコー出版 刊)

 1926年頃にアメリカで出版された『The Richest Man in Babylon』の邦訳本。「金を扱ううえでの「健全な原則」を守っていた」バビロンが舞台の人生哲学寓話である。財産を築くための方法、お金を貯める方法、欲求と必要経費のバランス、お金を増やす方法、元本の確保、住居を持つこと、将来の備えと家族を守るためのお金の用意、借金への考え方、チャンスのつかみ方や活かし方、労働の喜びを知ること、などが話に盛り込まれている。誰かに仕えて生活する人にとって、知恵になることばかりだ。本書を読み進めると、人は大した進化をしていない生き物であることもよくわかる。明確な望みを持ち、決めたルールを忠実に守った者だけが、勝者になれることも。バイブルのように、長く読める1冊である。

ISBN:978-4-9014-2327-4
Cコード:0198
256ページ
定価:750円+税
発行:グスコー出版