ムーヴィーリヴュー:『ティファニーで朝食を』Breakfast at Tiffany’s(監督 ブレイク・エドワーズ)

『ティファニーで朝食を』(原題:Breakfast at Tiffany’s)
監督:ブレイク・エドワーズ
出演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード、パトリシア・ニールなど
1961年
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 アメリカの作家、トルーマン・カポーティ(1924~84)原作の、60年代のニューヨークが舞台の古い作品。作家志望の青年ポールが、隣人の風変わりなホリーと親しくなる。ポールは、彼女の華やかな生活の裏にある、複雑な内面や苦悩、夢を秘めた魅力に惹かれていく。友情が深まり、想いを寄せるが、2人の価値観は衝突する。だが、おそらくこれから結ばれるのだろうという最後で終わる。本作は、原作の龍口直太郎の旧訳と村上春樹の新訳とは異なる。もし、映画も小説も触れたことがない方は、先に、原作か邦訳本をお読みになることをお勧めする。映画は原作と切り分けて見たほうがよく、主演のオードリー・ヘップバーンを楽しむためにある。洋服やインテリアなど、全ての女性が参考にできるセンスが詰まっている。