カテゴリー: 平日版

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    ブックリヴュー:『銀座 六雁 野菜料理のすべて』(榎園豊治 著、世界文化社 刊)

     野菜中心のコース料理に定評がある、銀座の日本料理店の初代料理長が、野菜だけを使った423品の料理と調理法を紹介した本。春夏秋冬の旬の野菜を「煮る」「焼く」「揚げる」、「ご飯と麺」や「汁もの」、「甘味」など、家庭で作るからこそ、おいしく作れる方法を披露している。材料、盛り付け、器、著者の選ぶ言葉は、読者それぞれの毎日の料理や食事が、より良いものになるようなヒントを与えてくれる内容である。著者が料理の心を学んだという尼僧の逸話と、その章の料理にはとりわけ感動した。

    ISBN:978-4-418-23306-9
    Cコード:2077
    B5変型判 424ページ
    定価:5,000円+税
    発行:世界文化社
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    ブックリヴュー:『弘兼流 60歳からの楽々男メシ』(弘兼憲史 著、マガジンハウス 刊)

     団塊世代の、キャリアのある漫画家がまとめた料理と食についてのエッセイ。2017年初版。著者の日常生活には、プロダクションでのまかない、人が集まったときなど、料理が組み込まれている。男性であり、大御所の漫画家の先生である。そんな著者が提案する60歳からの料理のルールは4つ。「ラクに楽しむこと。」「健康的な料理を作るということ。」「材料を無駄にせず、時短で作る。」「料理はエンターテインメント。」だ。本書では、このルールに沿った、ポピュラーな家庭料理、市販のものを活用した料理、食通でワイン好きだからこそのアイデア料理、調理の基本などにふれる。料理には「仕事のレベルを高めるために必要な要素がすべて入っている」ので、若いビジネスマンにも、長年の仕事で「企画力」や「予算管理とコスト追求」、「美的センスや進行プラン」が培われている60歳にも良いという。料理に慣れてくれば効率よくできるようになるとのこと。うまくいきますようにという気持ちと、私見では、定年退職後に何もやることがない家族と同居の人の場合、練習も兼ねて料理を趣味で始め、慣れてきたら、そのお宅の台所を長年司っている人たちにお願いし、買い物から調理、後片付けまでの作業をやらせてもらうのがよいと考える。「台所に夫(または父)が立たれるとちょっと」と思う妻や娘は大勢いる。生活の要になる水場の主は強いのだ。本書は、60を迎えるだいぶ前に読まれることをお勧めしたい。

    ISBN:978-4-8387-2935-7
    Cコード:0095
    B6変型判 216ページ
    定価:1,000円+税
    発行:マガジンハウス
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    ブックリヴュー:『WORLD WITHOUT WORK AI時代の新「大きな政府」論』(ダニエル・サスキンド 著、上原裕美子 訳、みすず書房 刊)

     イギリスの経済学者が、テクノロジーが形作る、仕事の未来を考察した本。著者の懸念は「テクノロジー企業の経済的支配力ではなく――経済的支配が甚大かつ拡大しているのは事実であるとしても――むしろ彼らの政治的支配力だ」。テクノロジーが、人間のかわりに仕事をする日が到来すると、人間は人生の新しい意味を探し求めるのだろう。国家はどのような準備をする必要があるのか。政治、大企業、教育などのあり方も考えさせられる。とはいえ、市民は溺れない波に乗るのみ、というのが私見だ。その波に乗るための健康と体力と気力の維持のための生活収入を得るため、今を生きるしかないのである。

    ISBN:978-4-622-09070-0
    Cコード:0033
    四六判 400ページ
    定価:4,200円+税
    発行:みすず書房
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    ブックリヴュー:『90歳まで働く 超長生き時代の理想の働き方とは?』(田原総一朗 著、クロスメディア・パブリッシング/インプレス 刊)

     1934年(昭和9年)生まれの現役ジャーナリストが、半生を振り返りながら、仕事を続ける体力や気力、知力の秘密、人生100年時代の働き方の手がかりを探った本。初版は2020年。著者は、サラリーマンの大切な資産は、好奇心、教養、人脈、目標の4つという。これらを「60歳で使い切るものと思わずに、生涯も存分に活かせるよう、会社にいるときから常に磨き続けることではないでしょうか」。小説家志望を変更した大学夜間部時代。映画の世界から、ジャーナリストの道へ。40代にはサラリーマンからフリーランスへ。本書の初版当時、86歳で仕事を続けている著者は、企画と制作、報じることを、常に身体を張ってやってきた。デジタルの時代になっても、働く人、特に、報じたり、発表、発信、発行してお金を得ている人たちのお手本になるような人ではないか。本書を読むまで、著者を団塊の世代だと思っていた。働き続けるとは、若々しさを保つことでもあるのだ。田中角栄や笹川良一から取材後にお札の入った封筒を渡されるが、それを返したというエピソードはとてもおもしろかった。

    ISBN:978-4-295-40434-7
    Cコード:2034
    B6変型判 256ページ
    定価:1,380円+税
    発行:クロスメディア・パブリッシング
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    ブックリヴュー:『狭い家でも「ゆとりある暮らし」は仕組みが9割 55㎡賃貸に家族6人。ホント、狭い!でも、快適!』(みくろママ 著、三笠書房 刊)

     整理収納アドバイザーの著者が、賃貸55㎡の3DKで、夫婦と高校生から小学生までの三男一女の6人家族で、快適に暮らす方法をまとめた本。ポイントは「ムダな家事、ムダな動きを省く。優先順位をつけて、24時間の使い方を工夫する」。著者一家は、フリーデスク、ファミリークローゼットを設置し「24時間フル稼働」させ、物を増やさない定数化のルールを決め、「おうちポスト」と「一時置きボックス」を作って、6人分の書類を管理するなど、ロジカルな家事を実践しているという。スマートでクリエイティヴな生活をされているご家族という印象である。1人暮らしでも、2人暮らしでも、多くの人が、このお宅の方法を参考にできるのではないか。書類の管理については、色々な仕事をやったり、年齢を重ねたりすると、種類や量が増えていくので、ヒントをもらった。

    ISBN:978-4-8379-2845-4
    Cコード:0077
    四六判 176ページ
    定価:1,300円+税
    発行:三笠書房
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    ブックリヴュー:『世界一流エンジニアの思考法』(牛尾剛 著、文藝春秋 刊)

     世界最大手のコンピューターソフトウエア企業に勤める、アメリカ在住のシニアエンジニアが、現地での超巨大クラウドの開発の最前線で学んだ思考法をまとめた本。日米の一流エンジニアの比較、「重要な1つをピックアップしたら、それだけに集中する。「より少ない時間で価値を最大化する」”Be Lazy”な考え方、「理解・記憶・反復」について、コミュニケーションの方法、チームの作り方、生活習慣術などにふれる。高い生産性は、西洋文化の「思考法」(マインドセット)が形作っているという。著者は、自身を「「一流エンジニア」ではない」、幼少時は「“要領の悪い”子どもだった」と評す。大人になってからは「ADHDと診断された」とも。だからこそ、プログラマに憧れた少年は、多くの人に、楽しく幸せな働き方の秘訣を伝えられるようになったのであろう。

    ISBN:978-4-16-391768-9
    Cコード:0095
    四六判 272ページ
    定価:1,600円+税
    発行:文藝春秋
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    ブックリヴュー:『長生き地獄にならないための 老後のお金大全』(森永卓郎 著、KADOKAWA 刊)

     経済アナリストの著者による、「将来の年金受給額が夫婦で月額13万円に下がることを前提に、その範囲で楽しく暮らす方法を紹介」した本。著者の分析や経験に基づき、年金、定年後の仕事、終の棲家、相続・贈与など、多岐にわたって、説明されている。まだ時間がある、などは考えずに、それぞれの項目について、情報集めを行い、常にアップデートし、準備をしておくのが良いのだろう。「楽しく暮らす」とは、自発的に、賢く過ごすことがよくわかる内容である。同時に、健康と体力を第一に考えて暮らしていく必要があると感じた。

    ISBN:978-4-04-605662-7
    Cコード:0033
    A5判 248ページ
    定価:1,500円+税
    発行:KADOKAWA
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    ブックリヴュー:『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(洗濯ブラザーズ 著、アスコム 刊)

     クリーニングのプロ3人組による、正しい洗濯の方法がまとまった本。洗濯の基本や臭いのシミの落とし方、洗濯機の活用術、乾燥術、洗剤の選び方などがわかる。洗濯は日々行う大切な家事であり、失敗も含めて、毎日が実験と研究の場である。本書には、洗濯する読者が、「やはりそうだったのか」と納得することと、「知らなかった」の発見が、それぞれ書かれている。汚れや臭いのない衣類を身に着けたり、小物を持ったりするためにも、無駄なお金を使わないためにも、家庭で洗濯する全ての読者におすすめの1冊である。

    ISBN:978-4-7762-1058-0
    Cコード:0077
    四六判 216ページ
    定価:1,400円+税
    発行:アスコム