タグ: Economics. Industries

  • ,

    ブックリヴュー:『世界一流エンジニアの思考法』(牛尾剛 著、文藝春秋 刊)

     世界最大手のコンピューターソフトウエア企業に勤める、アメリカ在住のシニアエンジニアが、現地での超巨大クラウドの開発の最前線で学んだ思考法をまとめた本。日米の一流エンジニアの比較、「重要な1つをピックアップしたら、それだけに集中する。「より少ない時間で価値を最大化する」”Be Lazy”な考え方、「理解・記憶・反復」について、コミュニケーションの方法、チームの作り方、生活習慣術などにふれる。高い生産性は、西洋文化の「思考法」(マインドセット)が形作っているという。著者は、自身を「「一流エンジニア」ではない」、幼少時は「“要領の悪い”子どもだった」と評す。大人になってからは「ADHDと診断された」とも。だからこそ、プログラマに憧れた少年は、多くの人に、楽しく幸せな働き方の秘訣を伝えられるようになったのであろう。

    ISBN:978-4-16-391768-9
    Cコード:0095
    四六判 272ページ
    定価:1,600円+税
    発行:文藝春秋
  • ,

    ブックリヴュー:『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』(トマス・J・スタンリー 著、橘玲 序文、文響社 刊)

     アメリカの富裕層マーケティングの第一人者、トマス・J・スタンリー(1944~2015)による、富豪がどのようにして経済的に成功したかが書かれた本。2000年刊『The Millionaire Mind』が元になっている。億万長者には、学生時代の成績が普通、中古物件に住む、相続を受けておらず1世代で成り上がっている、配偶者を顔で選んでいない、ビジネスチャンスの見極めができる、などの共通点があるという。著者が共著でまとめた『となりの億万長者』や『その後のとなりの億万長者』に登場するお金持ちと同様、億万長者は、浪費をせず、堅実で、きらびやかではなく、地味である。そして、賢い。原書は、昔に書かれているが、デジタル化した今の世の中でも、この特徴は変わらないのだろう

    ISBN:978-4-86651-112-2
    Cコード:0030
    四六判 436ページ
    定価:1,650円+税
    発行:文響社
  • ,

    ブックリヴュー:『ひとりビジネスの教科書 Premium 自宅起業でお金と自由を手に入れて成功する方法(佐藤伝 著、学研プラス 刊)

     習慣とひとりビジネスの専門家による、「自宅起業」のやり方の本。ビジネスのアイデア、集客、SNSマーケティングなど、起業の基本がまとめられている。本書を読むと、起業をしたいが何から始めたらいいかわからない、好きなことを仕事をしたい、副業して稼ぎたい、と考えている人や、将来、稼いでいけるか不安に思っている人も、やってみようと気になるだろう。起業を検討している、また、起業後のビジネスがうまくいっていない場合は、ご一読を。

    ISBN:978-4-05-406805-6
    Cコード:0030
    四六判 288ページ
    定価:1,400円+税
    発行:学研プラス
  • ,

    ブックリヴュー:『NLPトレーディング』(エイドリアン・ラリス・トグライ 著、井上実 訳、パンローリング 刊)

     トレードで収益を出すためには、自己管理能力が必要だという。本書は、この自己管理能力を養うための方法を、金融分野での心理学の講師、執筆家、コーチで、神経言語プログラミング(Neuro-Linguistic Programming)の療法士、タイムラインセラピー、臨床催眠療法の専門家が、まとめている。原書は『Winning Edge 4: Traders’ & Investors’ Greater Success』。多くの成功者と仕事をしてきた著者は、心や習慣に問題を抱えていた人たちの事例を多数持っている。その事例には、トレーダーでなくても、多くの人が参考にできる、心の持ちようのヒントが詰まっている。健康を保つための生活習慣や人間関係、子どもの頃を含めた過去との向き合い方である。これらが穏やかな状態でこそ、収益が生まれるのだろう。どんな職業の人にも、本書をお勧めしたい。

    ISBN:978-4-4775970-90-4
    Cコード:2033
    A5判 486ページ
    定価: 3,200円+税
    発行:パンローリング
  • ,

    ブックリヴュー:『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』(センディル・ムッライナタン 著、エルダー・シャフィール 著、大田直子 訳、早川書房 刊)

     行動経済学が共通の専門の学者2人が2013年に発表した『Scarcity:Why Having Too Little Means So Much』の邦訳本。「自分の持っているものが必要と感じるものより少ない」欠乏が、人に与える影響を考察している。忙しい人が時間を効率的に管理できない、お金の管理に失敗する、ダイエットがうまくいかないなどは、同じ理由で起きているという。時間とお金などの「欠乏」は、処理能力に負荷を与える。人間は「欠乏」が生じる生き物なので、「スラック」を設けて、その上で行動したほうがよいのは間違いない。貧困についても考えさせられる本である。

    ISBN:978-4-15-050483-0
    Cコード:0133
    文庫判 384ページ
    定価:960円+税
    発行:早川書房
  • ,

    ブックリヴュー:『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(高橋ダン 著、向山勇 執筆協力、かんき出版 刊)

     米国ウォール街の金融機関に従事し、その後に立ち上げたヘッジファンドでの運用、売却までを経験した著者がまとめた、お金持ちを目指すための本。マインド、投資の基本、ポートフォリオ、短期投資、貴金属、ビットコイン、原油などのコモディティ、不動産、経済、習慣を、誰にでもわかりやすく説明する。著者は、12歳から投資を始め、約60カ国を旅したことがあるキャリアの持ち主だ。お金を増やすためには、知識と情熱、そして時間が必要であると言及し、1テーマでよいので、提案していることを実践して欲しいという。構成と説明がよい本である。本気でお金持ちを目指している人は、本書を読んで勉強して、一歩を踏み出すと良いだろう。

    ISBN:978-4-7612-7507-5
    Cコード:0033
    四六判 218ページ
    定価:1,400円+税
    発行:かんき出版
  • ,

    ブックリヴュー:『時短と成果が両立する仕事の「見える化」「記録術」』(谷口和信 著、明日香出版社 刊)

     仕事の効率化や生産性向上のセミナー、勉強会を主催し、普段はエンジニアとして建設会社に勤務する著者が、記録の方法やタイムマネジメントの具体策、ライフマネジメントの重要性をまとめた、2019年初版の本。著者は、様々な人生経験から、人は忘れる生き物だからこそ、書き出し、「見える化」することは、大切だと主張する。また、お金の記録は学生時代から、時間については、11年の夏から、24時間365日を記しているそうだ。記録には「思い出せないストレスがなくなる」「ムダな行動がなくなる」「正確に覚えていられる」などのメリットがあるという。昨年の後半から、手書きとデジタルの帳面は1つずつというルールを作った私である。本書では、手書き、デジタルツール、両方について言及されるので、大変参考になった。

    ISBN:978-4-7569-2063-8
    Cコード:0036
    B6判 264ページ
    定価:1,500円+税
    発行:明日香出版社
  • ,

    ブックリヴュー:『情報・通信・メディアの歴史を考える』(石橋悠人 編集、石井香江 編集、貴志俊彦 編集、山川出版社 刊)

     情報・通信・メディアの歴史を知り、その役割や可能性を考えることは、現代・未来社会に大切であるという、研究者らがまとめた本。情報通信は、便利な要素がある一方、負の側面もある。また、政治経済や戦争、文化、歴史の転換点を生み出す要因にもなる。歴史を通し、「見えない労働者」と「画像送信」という技術と未来社会はどのように向き合っていくかなどの案もつづられる。通信技術の恩恵を受ける、現代に生きるすべての人が、高校のカリキュラムに加えられた「情報」分野の歴史を、本書のような書籍で勉強できる機会があればよいのに、と常日頃から思っている私である。1人でも多くの人に知ってもらえればと、今回とりあげた。

    ISBN:978-4-634-44523-9
    Cコード:0022
    B6変型判 212ページ
    定価:1,800円+税
    発行:山川出版社