カテゴリー: 平日版

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    ブックリヴュー:『時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」』(ジェイク・ナップ 著、ジョン・ゼラツキー 著、櫻井祐子 訳、ダイヤモンド社 刊)

     テクノロジー企業のプロジェクトを成功させたキャリアのある、アメリカの著者2人が、2018年に出版した『Make Time』の19年初版の邦訳本。1日の時間を増やしたいと願っている人のために、4つのステップのフレームワークを作り、87の方法を提案した内容である。どこから始めても良い本の構成になっている。例えば、今の私の課題とぴったりきたのが「「見せかけの達成感」に騙されない」「1日休む」「カフェインの「門限」を決める」などだ。時間と関係ないようなことでも、大いに関係している。自分を把握するために、記録することは大切であることも理解した。「今日のハイライト」や「感謝の瞬間」を記録する案などは早速取り入れたい。

    ISBN:978-4-478-10611-2
    Cコード:0030
    四六判 320ページ
    定価:1,600円+税
    発行:ダイヤモンド社
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    ブックリヴュー:『勝間式 金持ちになる読書法』(勝間和代 著、宝島社 刊)

     経済評論家の著者が、「読書によってお金持ちになる、本を読むことでお金持ちになりたい人のため」にまとめた、2022年初版の本。目的のために本を選び、学び、試し、実行に移してみない限り、お金は増えないが、「読書は現代の錬金術」であり、著者自身が本で方法を学んだという。十代の頃の話、なぜ本というメディアを勧めるか、目的のために読むべき本や読まない方が良い本、読書習慣を身につけ方、読書するためのツールなどがつづられ、「お金持ちになるための最強本」として、袋とじで15点の紹介もある。本書の本体価格は1200円。お金持ちになりたい人も、知的好奇心のためだけに読書する人も、ぜひ手にとってもらいたい。

    ISBN:978-4-299-02327-8
    Cコード:0077
    四六判 224ページ
    定価:1,200円+税
    発行:宝島社
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    ブックリヴュー:『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』(高橋ダン 著、向山勇 執筆協力、かんき出版 刊)

     米国ウォール街の金融機関に従事し、その後に立ち上げたヘッジファンドでの運用、売却までを経験した著者がまとめた、お金持ちを目指すための本。マインド、投資の基本、ポートフォリオ、短期投資、貴金属、ビットコイン、原油などのコモディティ、不動産、経済、習慣を、誰にでもわかりやすく説明する。著者は、12歳から投資を始め、約60カ国を旅したことがあるキャリアの持ち主だ。お金を増やすためには、知識と情熱、そして時間が必要であると言及し、1テーマでよいので、提案していることを実践して欲しいという。構成と説明がよい本である。本気でお金持ちを目指している人は、本書を読んで勉強して、一歩を踏み出すと良いだろう。

    ISBN:978-4-7612-7507-5
    Cコード:0033
    四六判 218ページ
    定価:1,400円+税
    発行:かんき出版
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    ブックリヴュー:『脱ダラダラ習慣! 1日3分やめるノート』(中島美鈴 著、すばる舎 刊)

     成人期のADHDの認知行動療法、時間管理、集団認知行動療法が専門の心理学博士で、公認心理師、臨床心理士の著者が、習慣を見直し、時間を有意義に使えるようになるための方法をまとめた本。脳の仕組みを利用し、「欲求を満たしながら、我慢することなく悪習慣をやめる」技術の提案である。やり方は、ノートとペンを用意し、1日3分、4項目に対し1行書くというものだ。過度に、ゲームやSNS、映像作品、酒、食にはまっていた人たちの事例をあげ、この記録により、どのように好転していったかがつづられる。世の中には、やめたい習慣がない人もいるのかもしれないが、私にはある。中年期に突入してから、いくつかの悪習慣を、何年かかけて、自力でやめた。目標を達成した満足感を知っているのにもかかわらず、ほかにも、やめたいのにやめられない習慣がある。科学に基づいた、本書の方法はぜひ参考にしたい。自身が認知行動療法で生きやすくなったと言及する著者の言葉は励みになるだろう。

    ISBN:978-4-7991-1098-0
    Cコード:0030
    四六判 224ページ
    定価:1,400円+税
    発行:すばる舎
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    ブックリヴュー:『史上最強の人生戦略マニュアル』(フィリップ・マグロー 著、勝間和代 訳、きこ書房 刊)

     アメリカのコンサルタントで心理学士の著者による、1999年発表の『Life Strategies: Doing What Works, Doing What Matters』の邦訳本。2008年初版。人生のあらゆる場面で起きることの現実を受け入れ、否定、思い込み、惰性などを消し去り、人生改革のきっかけをつかむ方法が書かれている。本書は、狂牛病の危険性を発言したことで、誹謗中傷を受けたり、多額の賠償金を求められたりして、理不尽な窮地に立たされた、女優で司会者、実業家のオプラ・ウィンフリーのエピソードから、進んでいく。著者は「現実が間違っている」「自分が正しいことは自然と証明されるはず」と自分の殻にとじこもるオプラを説得したという。「自分の生き方や考え方、態度が「正しい」かどうか自問する代わりに、それでうまくいっているか自問」することが大切なのである。また、著者の言うことをきちんとやれば、人生が好転するであろう自分自身を知る術を用意している。「人生の次元」を知ることで、優先順位も見極めることもできるだろう。子ども時代に、小さな自分ではコントロールできないことで苦労した人の事例も出てくる。本を読める健康状態であることが前提だが、もし、この投稿を読んでいる人で、そうした環境で育ち、深い傷をおったまま大人になり、暮らしや人生に支障をきたしている人がいたら、ぜひご一読を。何かが変わるかもしれない。

    ISBN:978-4-87771-330-0
    451ページ
    発行:きこ書房
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    ブックリヴュー:『時短と成果が両立する仕事の「見える化」「記録術」』(谷口和信 著、明日香出版社 刊)

     仕事の効率化や生産性向上のセミナー、勉強会を主催し、普段はエンジニアとして建設会社に勤務する著者が、記録の方法やタイムマネジメントの具体策、ライフマネジメントの重要性をまとめた、2019年初版の本。著者は、様々な人生経験から、人は忘れる生き物だからこそ、書き出し、「見える化」することは、大切だと主張する。また、お金の記録は学生時代から、時間については、11年の夏から、24時間365日を記しているそうだ。記録には「思い出せないストレスがなくなる」「ムダな行動がなくなる」「正確に覚えていられる」などのメリットがあるという。昨年の後半から、手書きとデジタルの帳面は1つずつというルールを作った私である。本書では、手書き、デジタルツール、両方について言及されるので、大変参考になった。

    ISBN:978-4-7569-2063-8
    Cコード:0036
    B6判 264ページ
    定価:1,500円+税
    発行:明日香出版社
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    ブックリヴュー:『家賃は今すぐ下げられる! 家賃崩壊時代にトクする知恵』(日向咲嗣 著、三五館シンンャ/フォレスト出版 刊)

     貧困ジャーナリズム賞を受賞し、職業生活がテーマの著作の多い著者が、家賃交渉術をまとめた2018年初版の本。以前の著書に、実録を加えた改訂新版だ。著者は、3つの行動原則をあげる。「いま住んでいる部屋の家賃の値下げ交渉をしてみる」「更新ごとに、家賃の安い部屋に引っ越しを検討する」「借りるか、買うかにこだわらない」。その上で家賃2万円減を目指す。著者の提案通りの行動をとるには、法律を駆使する準備や、強い精神力が要されそうだ。とはいえ、偏った私見だが、家というものは、借りるにせよ、買うにせよ、もともと、それらが重要なのかもしれない。著者の究極のゴールは「住居費をいまの半額にすること」だという。担当編集者の実体験は参考になる読者も多いだろう。

    ISBN:978-4-86680-901-4
    Cコード:0030
    四六判 200ページ
    定価:1,200円+税
    発行:三五館シンシャ
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    ブックリヴュー:『この父ありて 娘たちの歳月』(梯久美子 著、文藝春秋 刊)

     大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が、新聞での1年の連載をもとに、書くことが職業だった9人の女性と、それぞれの父親との関係をまとめた、2022年初版の本。父親は、有名だったり、社会的地位の高かったりする人もいれば、市井の人もいる。取り上げているのは、渡辺和子(1927~2016)、齋藤史(1909~2002)、島尾ミホ(1919~2007)、石垣りん(1920~2004)、茨木のり子(1926~2006)、田辺聖子(1928~2019)、辺見じゅん(1939~2011)、萩原葉子(1920~2005)、石牟礼道子(1927~2018)である。娘たちにとっての父親の印象は、時によって変わり、著者によると「自分の人生の中に「父の場所」を作り出したといえる」。書くという行為は重要だったのではないかという。さぞかしご立派なお父上だったのだろうという人がいた。数日ほど、こちらの気持ちがふさいでしまった父親の例もあった。どうしようもないという人もいた。自分と父親との長年の関係も深く考えた。もの書きとなり、その道で成功をおさめた9人の女性たちとその父親を知ることで、読み手は、たくましく生きていこうという気力が湧いてくるだろう。人生訓になることも本書には書かれている。親との関係をよく考える方に、特に、お勧めしたい。

    ISBN:978-4-16-391609-5
    Cコード:0095
    四六判 280ページ
    定価:1,800円+税
    発行:文藝春秋