「暮らしと自分をととのえる」をテーマに情報発信するYouTuberが、生活にかかるお金についてをまとめた本である。1人暮らしの著者の1ヶ月の家賃、水道光熱費、通信費、食費、交際・娯楽費は、7万円ほどだという。見直しを重ねて、ここまでの生活に至った。本書では、その工夫、思考と習慣、また、投資のやり方などがつづられる。知的でクリエイティヴでセンスのよい生活方法には、多くの人が刺激を受けるはずだ。
Cコード:0030
四六判 240ページ
定価:1,400円+税
発行:朝日新聞出版
著者の代表作『ユダヤ人大富豪の教え』『ユダヤ人大富豪の教えII』『ユダヤ人大富豪の教えII』から172の言葉を抜粋し、加筆編集された本。人生、仕事、お金、時間、人間関係、感情、試練の7つについて、賢人たちの知恵がまとめられている。元気のない人は、手に取って欲しい。
日本の華僑社会で「ボス」と呼ばれる大実業家に財のなし方を学び、自身のビジネスを成功させた日本人実業家による、2019年初版のビジネス小説。物語は、実話にほぼ基づいているという。「金なし、学歴なしのダメサラリーマン」の主人公は、「知難行易」を軸に、知るためにはやらなければならない商売の極意をボスから教わる。結果、独立後は、起業1年で年商1億円を上げることができた。著者は、あとがきで、「西洋は「宗教を中心とした法の社会」、東洋は「人を中心とした倫理の社会」」とつづる。これは、私もよく考える。日本が西洋化したのは、わずか150年ほど前のことだ。日本人には、それ以前の、東洋・日本の時の刻み方のもとで育まれた感性を持っているはずだが、西洋思想をありきの社会で生きている。かといって、我々は西洋人ではない。ユニークな日本は、西洋からも東洋からも、うま味がある存在であろう。「ボス」が、中国の古典を用いているのが印象的な小説だ。「修身、斉家、治国、平天下」などは、特に心に残る。
アメリカ・ジョージア州出身の作家で社会活動家の著者が、1982年に発表した小説『The Color Purple』の邦訳本である。20世紀初頭の米南部の黒人女性の姿を通し、女性の生き方、性や人種などの差別をテーマを描いている。父親から性的虐待を受ける娘時代を過ごした主人公セリーが、暴力的なミスター**との結婚生活を終わらせ、幸せをつかむまでの物語が、書簡形式で進む。人間社会は、立場の弱い者が行動を起こしたり、厳しい法律や罰則ができたりするまでは、強者が弱者へ支配と服従を求め、雄は雌を犯す生き物と、心得ておくべきことがよくわかる作品だ。賢く生きたいものである。
人気のオンラインサロンや動画サイトで活躍する1987年生まれの著者が、億万長者思考を身につける方法をつづった2020年初版の本。資本主義の世界で悠々と生き続ける方法は「お金持ちになること」。そのためには、「資本主義の原則」や、サラリーマンのメリットとデメリット、そして、稼ぎ方、使い方、貯め方などを知る必要があるという。提案の一つ一つに、説得力と優しさがこもっているのは、著者の、プログラマーとして企業に勤めた後にフリーランスエンジニアに転身したキャリア、サラリーマン時代の「手取り17万円、借金400万円」の経験からのものだろう。これからフリーランスを目指す勤務者はもちろん、定年退職を控えた人たちにも、良い情報が満載なのでおすすめしたい。
2015年に出版された、組織行動学が専門の著者の『Leadership BS』の邦訳本。著者は、リーダーシップを育成する産業を厳しく分析する。その上で、世間の理想のリーダー論と、現実のリーダーは異なり、そこには、謙虚さ、誠実性、信頼性などはないと指摘する。原題の「BS」は、そういうことかと納得もできるだろう。リーダーシップを求められる立場に置かれた人などは、読んでおいたほうがよい1冊である。私見であるが、勤務経験者なら誰もが、心優しい、良い人は、出世しない、できない現実を目の当たりにする。また「自分の身は自分で守る」ことを行わなければ、職場では生き抜けないことも知っている。リーダーシップ関連の書籍をたくさん読んでいる人もぜひどうぞ。
1926年頃にアメリカで出版された『The Richest Man in Babylon』の邦訳本。「金を扱ううえでの「健全な原則」を守っていた」バビロンが舞台の人生哲学寓話である。財産を築くための方法、お金を貯める方法、欲求と必要経費のバランス、お金を増やす方法、元本の確保、住居を持つこと、将来の備えと家族を守るためのお金の用意、借金への考え方、チャンスのつかみ方や活かし方、労働の喜びを知ること、などが話に盛り込まれている。誰かに仕えて生活する人にとって、知恵になることばかりだ。本書を読み進めると、人は大した進化をしていない生き物であることもよくわかる。明確な望みを持ち、決めたルールを忠実に守った者だけが、勝者になれることも。バイブルのように、長く読める1冊である。