Cコード:0120
文庫 464ページ
定価:1,600円+税
発行:筑摩書房
1985年、26歳の時に文藝賞受賞作でデビューし、その後、直木賞、女流文学賞、泉鏡花文学賞、読売文学賞、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、川端康成文学賞を受けている作家の自伝的小説。毎日新聞日曜版連載時までの著者の生きてきた道筋からは、読書への向き合い方から現代の女性の生き方までを考えさせられる。私は、高校時代の88年から89年に、マガジンハウス「オリーブ」で連載された『放課後の音符(キイノート)』で救われ、以降、山田詠美の著作の、おそらく、全てを読んだことのある人間だ。本書の刊行から1年以上が経ち、ヒップホップの何かの曲のサンプリングを聞いて、また、その曲を聞くような感じで、著者が引用したり、紹介したりする国内外の本、映画、音楽で、読んだことがないもの、聞いたことがないもの、はるか昔にそれをやったが内容を忘れてしまったものなどの多くに触れてみた。今回、再読し、より味わい深い一冊になった。本に書かれているものは、「人間が人間である限り、永遠に変わらずに煩わせられるだろう「不便」をテーマにしている」。印象的な言葉である。
『ブックセラーズ』(原題:The Booksellers)
監督:D.W.ヤング
プロデューサー:ダン・ウェクスラー、ジュディス・ミズラヒー、パーカー・ポージー
出演:デイヴ・バーグマン、ジュディス・ローリー、ナオミ・ハンブルなど
2019年
Amazon Prime Video
2019年にアメリカで公開されたドキュメンタリー映画。ニューヨークの書店業界を舞台に、ブックセラーやコレクターに焦点をあてている。彼らは、古書や希少本を、一点ものの美術品のように扱い、価値を決め、売買する。それはまるで、獲物を狙った「ハンター」のようだ。中年から高齢の関係者が多く、重みのある本を扱うことでの肉体疲労について語る人もいた。若い世代のブックセラーやコレクターも登場する。作家で評論家のフラン・レボウィッツも出演している。彼女が、地下鉄で本を読む人のほとんどが20代の若者であると編集者に話すと、キンドルを読む人は40代と答えたという。老眼も関係しているのではと思ったが、市場が小さくなろうが、紙の本の未来を感じた。あるジャンルの古書コレクターの私は興味深く本作を見た。読書好き、かつ、紙の本をたくさん所有していたい人や、特定の分野の本や、何かの収集家におすすめの作品である。
刊行時の2017年時点で20年以上日本に住み、ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントを8年務めた著者が、日本の女性へ「愛情の補充」をすすめた本だ。日本人女性は、真面目で奥ゆかしさがある一方、他人に対して献身的過ぎであり、体と心が愛情で満たされず、甘いものに逃げ込む人が多いと指摘する。それを防止するには、「スキンシップ、ハグ、キス、セルフプレジャー、メイクラブ」が必要で、それぞれの具体的な説明がなされる。さらに、食事、 睡眠、運動の案、読者の人生そのものへの愛あふれるメッセージが加わる。女性の心と体を知ることができる内容で、ED改善に有効な食べ物の紹介もあるので、男性もぜひご一読を。