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ブックリヴュー:『家賃は今すぐ下げられる! 家賃崩壊時代にトクする知恵』(日向咲嗣 著、三五館シンンャ/フォレスト出版 刊)

 貧困ジャーナリズム賞を受賞し、職業生活がテーマの著作の多い著者が、家賃交渉術をまとめた2018年初版の本。以前の著書に、実録を加えた改訂新版だ。著者は、3つの行動原則をあげる。「いま住んでいる部屋の家賃の値下げ交渉をしてみる」「更新ごとに、家賃の安い部屋に引っ越しを検討する」「借りるか、買うかにこだわらない」。その上で家賃2万円減を目指す。著者の提案通りの行動をとるには、法律を駆使する準備や、強い精神力が要されそうだ。とはいえ、偏った私見だが、家というものは、借りるにせよ、買うにせよ、もともと、それらが重要なのかもしれない。著者の究極のゴールは「住居費をいまの半額にすること」だという。担当編集者の実体験は参考になる読者も多いだろう。

ISBN:978-4-86680-901-4
Cコード:0030
四六判 200ページ
定価:1,200円+税
発行:三五館シンシャ