Cコード:0195
文庫判 240ページ
定価:750円+税
発行:新潮社
全米図書賞受賞を2回受賞したアメリカの女流作家が、2008年に発表した『Where the Line Bleeds』の邦訳本。南部が舞台の、双子の兄弟が主人公の話である。物語は、ジョシュアとクリストフが、高校を卒業するところから始まる。ハリケーン・カトリーナの後で仕事が少ない中、卒業後は、ジョシュアだけが職を得たが、クリストフはドラッグを売り始めることになった。そこへ、彼らを捨てて家を出ていた、ドラッグ中毒者となった父親と、良い仕事に就くために町を出ていった母親が現れ、双子は葛藤する。肉親や家族との絆は、支えであり、そう願う一方で、時に、苦しめるものであるという心情が描かれている作品だった。些細で小さな選択が、人生を左右するという、客観視もできた。双子たちが健全な大人になることを望みたい。
『眺めのいい部屋』(原題:A Room with a View)
監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ヘレナ・ボナム・カーター、ジュリアン・サンズ、ダニエル・デイ=ルイス、マギー・スミスなど
1986年
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イギリスの小説家、エドワード・モーガン・フォースター(1879〜1970)の『A Room with a View』が原作の映画。時代は1907年。イギリスの良家の令嬢ルーシーと、イタリア・フィレンツェを旅行している時に知り合ったジョージの恋を描いている。封建的な時代の自由恋愛がテーマともいえる作品だ。話は、複雑なものではない。しかし、プッチーニのオペラ、ルーシーが弾くピアノ曲。本作が名作と言われる理由は、これらの音楽が人の心に残るからだろう。デジタル化の世の中に少し疲れている方で、恋愛作品を見たい方には、お勧めしたい。電子機器は全く出てこない。
イギリスの作家アーノルド・ベネット(1867~1931)が、20世紀の初めに発表した『How to Live on 24 Hours a Day』の邦訳本。時間は貴重なものであるから、その時間を最大限に活用することを促した内容である。早起きを勧め、週3回90分ずつ、通勤や夜の時間でもよいので、余裕の時間をつくり、自己啓発に勤しむ。週を6日として考えるなど。100年以上前に書かれた、現代でも十分通じる本だ。