,

ブックリヴュー:『なぜか話しかけたくなる人、ならない人』(有川真由美 著、PHP研究所 刊)

 働く女性向けの著書が多い作家による、話しかけられる要素を持ってコミュニケーションスキルを高める方法が書かれた本。話しかけたくなる人がいる一方で、そうでない人がいる。話しかけられる人には、チャンスが増え、情報が入りやすい。また、理解されやすく、誤解されづらく、居場所を作れる。同性にも異性にもモテたり、仕事で評価されたり、自己肯定感も上がったりする、などのメリットがある。外見や、話のうまさ、仕事が優秀かどうかは関係なく、ポイントを押さえれば誰でも、話しかけられる人になるという。職場、趣味のサークル、同級生、初めてのパーティでの「キズナ」をつくる方法なども収録。性別や世代などは関係なく、多くの人が参考にできる内容である。最後に。著者は、背筋を伸ばすことにも触れていた。これは、私からもお勧めしたい、「バレエをやっていたのですか」「ダンサーですか」と、新しいコミュニティの場や、初対面の人によく聞かれるからである。そこから会話が始まる。残念ながら、どちらでもないのだが。

ISBN:978-4-569-84753-5
Cコード:0030
四六判 208ページ
定価:1,300円+税
発行:PHP研究所