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ブックリヴュー:『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』(羽根田治 著、山と渓谷社 刊)

 山岳遭難や登山技術、沖縄、自然、人物などをテーマに執筆活動する著者が、アウトドアで安全に身を守るための知識をまとめた本。山、動物、毒、川や海での、53件の死の事例を通して、最低限知っておいたほうがよいことが書かれている。かつてはアウトドア派で、現在は身体の都合でインドア派になった私には刺激的な1冊であった。体験しないと忘れることがたくさんある。自然の中で何かをやる場合、予め頭に入れておくことがあり、体力や体調、服装も整え、さらに自然に歯向かわないことは大切、ということだ。そして、もう一歩で死ぬところだった体験の記憶がよみがえった。アウトドアで亡くなった知り合いたちのことも思い出した。著者は、本書を読んだ人のために「オススメの本」を紹介している。アウトドアを楽しむ前にそれらを読んで勉強を。インドア派の人は、外で活動しない分、人間がコントロールできない自然の摂理に触れるために、ご一読を。

ISBN:978-4-635-50048-7
定価:1,400円+税
発行:山と溪谷社