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ブックリヴュー:『世界一流エンジニアの思考法』(牛尾剛 著、文藝春秋 刊)

 世界最大手のコンピューターソフトウエア企業に勤める、アメリカ在住のシニアエンジニアが、現地での超巨大クラウドの開発の最前線で学んだ思考法をまとめた本。日米の一流エンジニアの比較、「重要な1つをピックアップしたら、それだけに集中する。「より少ない時間で価値を最大化する」”Be Lazy”な考え方、「理解・記憶・反復」について、コミュニケーションの方法、チームの作り方、生活習慣術などにふれる。高い生産性は、西洋文化の「思考法」(マインドセット)が形作っているという。著者は、自身を「「一流エンジニア」ではない」、幼少時は「“要領の悪い”子どもだった」と評す。大人になってからは「ADHDと診断された」とも。だからこそ、プログラマに憧れた少年は、多くの人に、楽しく幸せな働き方の秘訣を伝えられるようになったのであろう。

ISBN:978-4-16-391768-9
Cコード:0095
四六判 272ページ
定価:1,600円+税
発行:文藝春秋