Cコード:3022
A5判 564ページ
価格:6,800円+税
発行:名古屋大学出版会
『プラダを着た悪魔』(原題:The Devil Wears Prada)
監督:デヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチなど
2006年
Amazon Prime Video
名門大卒のジャーナリスト志望の主人公アンドレアが、一流ファッション誌の厳しい編集長ミランダの下で前向きに働く姿を描いた物語。田舎からニューヨークに出てきた彼女は、ファッションにも業界にも興味がないのにもかかわらず、ミランダの第2アシスタントの職を引き受ける。過酷、かつ、無謀な要求にこたえるのが彼女の仕事だったが、しだいに、ファッションセンスも磨かれ、業務にも慣れていく。しかし、ミランダの成功と引き換えの代償や業界の現実を知ってしまった上に、自身の私生活での危機に直面したことで、我に返る。彼女は自分の信念を貫くため、ファッションの世界を去り、ジャーナリストの道に進むことを決意する。人間の強欲さが明るく描かれた作品である。ジャーナリストの世界にも不条理なことはあるだろうが、主人公は良い選択をし、ハッピーに終わるのが清々しい。
アメリカの作家、ラルフ・エリスン(1914~94)による、52年刊の小説『Invisible Man』の邦訳本。地下生活を送る主人公の青年の「僕」が、地下生活にいたるまでの過去を回想し、物語が進む。「僕」は、奨学金で入学した大学を退学になったり、働いていた塗料工場で事故にあったり、政治団体に参加したりなど、様々な経験をする。そこには、常に人種差別が存在し、トラブルが続く。著者も「僕」もアフリカ系の人である。そして題名の「見えない人間」とは、当時のアメリカの白人社会における黒人だ。「僕」は白人社会と黒人コミュニティ内でのアイデンティティを模索する。そして「見えない人間だって、社会的な責任として果たす役割があるかもしれないのだから」とエピローグで語る。しかし、本書の最後の一文は「君たちに代わって声を落として語っているのに、そのことに誰も気づいてくれない」。はるか昔の学生時代に、原書、及び、古本屋で購入した、58年刊の故橋本福夫さんの13章まで訳されたものを読んだ。松本昇さん版は初読である。現代的で読みやすい。
下
ISBN:978-4-560-07232-5
Cコード:0297
新書判
396ページ
定価:2,300円+税
発行:白水社
『沈まぬ太陽』
監督:若松節朗
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香など
2009年
Amazon Prime Video
1985年に起きた日本航空123便墜落事故を題材に、組織の腐敗と権力闘争、主人公の苦悩と葛藤を描いた山崎豊子原作の作品。主人公の恩地元は、「国民航空」の組合委員長として正義を貫いた結果、会社と対立し、10年にも及ぶ海外勤務を命じられる。帰国後は、事故の調査委員会の事務局長となり、様々な困難に直面しながら、遺族のために戦い続ける。中年以上の人は御巣鷹山ジャンボ機墜落事故を思い出し、勤務者や請負で仕事をやっていたら、人や組織にお仕えするとはどういうことだろう、などを考える作品だ。さらに、忖度なしに組織はあり得ないとも。昔に読んだ原作も泣きながら読んだが、本作も涙がとまらない作品だった。演技がうまい役者が勢ぞろいし、撮影には莫大な予算が組まれたこともよくわかり、制作された2009年からの時代の移り変わりに対しても切なくなった。
習慣とひとりビジネスの専門家による、「自宅起業」のやり方の本。ビジネスのアイデア、集客、SNSマーケティングなど、起業の基本がまとめられている。本書を読むと、起業をしたいが何から始めたらいいかわからない、好きなことを仕事をしたい、副業して稼ぎたい、と考えている人や、将来、稼いでいけるか不安に思っている人も、やってみようと気になるだろう。起業を検討している、また、起業後のビジネスがうまくいっていない場合は、ご一読を。