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ブックリヴュー:『「自信がない」という価値』(トマス・チャモロ=プリミュージク 著、桜田直美 訳、河出書房新社 刊)

 パーソナリティ分析、人材・組織分析、リーダーシップ開発の権威として知られ、大学教授、組織コンサルタントの社会学者が、2013年にまとめた『CONFIDENCE』の、2023年に出版された邦訳本。人は自身を過大評価しているが、利点などはなく、それをもてはやしすぎると、個人の成長を妨げる。よって実際の能力に見合った適量の自信を持つことが大切で、自らの限界を知ったほうがうまくいくという。データに基づいた言及からは、「謙虚であれ」というメッセージを感じた。私自身は、自信のなさは、心配性だと受け止めている。心配性は悪いことではなく、心理的にも物理的にも準備している場合が多いから、何かあった時に、もしかしたら対処が早いかもしれない。自信がなさそうなことで、それがよくないことだと人から批判を受けたり、本当に、何もかもに自信がない人は、ご一読を。

ISBN:978-4-309-30031-3
Cコード:0030
296ページ
価格:1,600円+税
発行:河出書房新社