DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する、リスキリングの重要性が注目されているそうだ。「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」、リカレントとは異なり「その先に仕事が直結している」のがリスキリングだ。本書は、この手法を広める活動をする著者が、自身のこれまでのキャリア、リスキリングにたどり着いた経緯、企業や個人が行える手法などをまとめている。2014年にオックスフォード大学のマイケル・オズボーン教授らが発表した論文「The Future of Employment」に衝撃を受けたという。今後増えていく技術的失業を解決する一助になるため、テクノロジー分野で仕事ができるようになりたいと願った。一見、日本のエリートコースを歩んでいるように感じるが、ご苦労もずいぶんされている。だからこその細やかさが伝わる実務書である。
Cコード:2034
四六判 336ページ
定価:1,850円+税
発行:日本能率協会マネジメントセンター