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ブックリヴュー:『孤独の本質 つながりの力』(ヴィヴェック・H・マーシー 著、樋口武志 訳)

 アメリカの医学博士で、第19、21代アメリカ公衆衛生局長官を務めた著者による、2020年刊行の『Together: The Healing Power of Human Connection in a Sometimes Lonely World』の邦訳本。人とのつながりの大切さ、孤独が健康に及ぼす影響、コミュニティの重要性などに触れている。また、毎日大切な人たちと過ごす、相手に全神経を集中させる、孤独を受け入れる、助け、助けられる、これら4つは互いを守るための方法だという。私見では、孤独に対するアメリカらしい見解という印象が。孤独をネガティヴなものと捉えている人には、安心できる内容の本。

ISBN:978-4-86276-298-6
Cコード:0030
四六判 440ページ
定価:2,400円+税
発行:英治出版