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ブックリヴュー:『記者のためのオープンデータ活用ハンドブック』(熊田安伸 著、新聞通信調査会 刊)

ジャーナリストがまとめた、国や自治体の事業、公益的な法人、民間企業、不動産、個人、乗り物や事故、サイト、政治と資金などを調べるためのテクニックの本。オープンなデータで、極力費用をかけず、素早く情報収集するための方法が書かれている。調査報道に必要なアンケートや、OSINT(Open Source Intelligence)についてもつづられる。歴史ある媒体の記者やデスク、もしくは、フリージャーナリスト向けの本だと感じた。しかし、その手の職業でなくても、人は、生きていれば、まるで学生時代のように、何かについてリサーチしなければならない時期や場面に遭遇する。本書を何度か読んでおけば、万が一の時の備えになるのではないか。本体価格は700円。「一家に1冊」の本である。

ISBN:978-4-907087-24-1
Cコード:3000
四六 237ページ
価格:700円+税
発行:新聞通信調査会