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ブックリヴュー:『本物の交渉術 あなたのビジネスを動かす「パワー・ネゴシエーション」』(ロジャー・ドーソン 著、小山竜央 監修、島藤真澄 訳、KADOKAWA 刊)

 イギリス出身のアメリカ人で、交渉術の講師をやっている著者がまとめた『Secrets of Power Negotiating』の邦訳本。影響力を得るための戦略、交渉スタイルの理解、ビジネスや個人的な状況における交渉スキルを向上させるための方法が書かれた本だ。もともとは、1987年に、カセットプログラムとして発売されたものだという。交渉は、人生の様々な局面で応用できるスキルで、価格のほか、価値に焦点を当てることが重要と説く。また、相手の要求を理解することは極めて大切とも。私見では、交渉術は、持って生まれたものにも感じていて、赤子の頃からその能力に長けた天才的な人はいる。もしも、凡人、かつ、自分の要求を勝ち取れていない人生を歩んでいないのであれば、ロングセラーの本書を読んだ方がよいだろう。計算に強く、狡猾と紙一重の賢さ、優位に立てる肩書や社会的立場も得た方がよい。

ISBN:978-4-04-605505-7
Cコード:0034
四六判 456ページ
定価:2,200円+税
発行:KADOKAWA